今年2冊目は、昨年話題になった静かな人の戦略書。
読む目的
自分は圧倒的に外向型人間だと思っていたけど、数年前から人となるべく関わらず淡々と仕事をしたい、人に何か質問したり教えてもらうのは相手に時間とらせて悪いな、という考えがよく浮かぶようになり、あれ?もしかして自分は内向型なのか?と思ったので読んでみることにしました。
要点まとめ
内向型は過小評価されているが、実は組織の中で重要な存在であること。
明るく誰とも打ち解けて、自分の意見をはっきり主張できて、判断も早い外向型の方がリーダー向きに思われるが、そうとも限らない。
内向型は咄嗟の判断をしたり自分の意見を瞬時に述べることは苦手だが、その分深く考えて発言するので、相手に刺さる的確な発言ができる。
内向型は深く考えることができる、話を聞くのが上手い、一つのことに集中できる、粘り強い(やり抜く力がある)という長所がある。
どちらが優れているかではなく、自分の性格に合わせて活躍する場面を選ぶことが重要。
内向型には内向型に相応しい戦い方がある。
読んでよかったこと、感じたこと
自分のことをはっきりと外向型か内向型に分類することは難しいけど、どちらの性質も持ち合わせていることがわかった。
著者のように思慮深く人の話に耳を傾け、相手が求めている適切な言葉を述べられるわけではないし、どちらかというとよく考えるより先に直感で決めてしまうことがほとんど。
一方で、本文の中にあった大勢でのパーティーが苦手なこと、誰が来るのかわからない集まりで誰にどう話しかけていいのかわからない、そもそも自分は場違いでは?と思える仕事を引き受けたプレッシャーなど共感できる部分も多かった。
動機を明確にして簡潔に伝える
自分がやっていることややり方よりも大切なことがある。それは「なぜそうしているのか?」という理由。動機にこそ本質が宿る感じ。自己紹介などで使えそう。
これからの時代を生き抜く力
個性より適応能力が必要という言葉が深く刺さった。これからの時代は個性を磨こうとして埋もれていくよりも、あらゆることに対応できる能力の方が重要そう。
どんな人になるかは、性格や特性ではなく、それらをどう活かすかによって決まる。生き残る道はいくつもある。
別人になろうとしない
他人にあって自分にないものばかり補おうとしたり、誰かになろうとしなくていい。自分のスタイルをつくる。
主語の使い方
うまく行ったときは私たち、失敗したときは私。
自分は今から何をするのか
- 意義のある繋がりを作る
- イベントに行く目的を明確にし、振り返りもする
- 聞く力を身につける
- これ読む
- 自分のスタイルと理由を明確に答えられるようにする
3ヶ月後の自分は何をするか、どうなっていたいのか
- これまで出会った人やこれから出会った人たちの縁で新しい仕事を作っている
- 傾聴力を武器に人々の可能性を高める役割を担う
- 自分は何者か?あなたに何ができるか?を明確に伝え、円滑なコミュニケーションを取る
ハイライト
深い川は静かに流れる