5冊目は伊藤治雄さんの「部下が勝手に活躍する魔法の質問」を読みました。
読む目的
適切な質問力を身につけるため。
ぼくには部下はおろか、同僚も上司もいませんが、人と関わることは生きている限りあります。
人と関わる上で、その人の可能性を引き出したいと思うようになりました。
関わる人の価値を高めたい、輝かせたい、もっというと人の人生を変えたい。
そんなきっかけを与えられる人に、私はなりたい。
要約・まとめ
望む成果を上げるためには正しい行動が必要であり、正しい行動をするためには正しい声かけや関わり方が重要である。
ビジョン(理想の状態)、目的(なぜそれを行うのか)、目標(いつまでに何を実現するのか)をシェアして、達成するための明確に言語化された設計図が必要になる。言葉の定義を揃える。
答えは一つではないからこそ、どんな立場の人でも自分で考えることが求められる。言われたことだけを単純作業でやっていても伸びない。
知らない→知っている→やってみる→できる→やっている
徐々にステップアップして、習慣化していく。
部下育成には責任が必要。部下の自分軸を知り部下に関心を持ち、部下を理解するための接点を増やしていく。存在を承認し、いてくれることに感謝する。
自分軸とは価値観(自分にとって何が大切)とビジョン(本当はどうなりたいのか)の掛け合わせ。
ビジョンを一致させ、時間軸を踏まえた具体的な設計図を用意し、必要な知識とスキルを備え、阻害要素を取り除き(乗り越え)、正しい行動を習慣にしていくアプローチをする
読んでよかったこと感じたこと
もっと早く読んでいたら…と思いました。
そりゃ教員採用試験受からんわと思った
一番思ったのがこれです。ぼくは大学卒業から4年間、地元静岡県の公立高校に講師として勤務しながら、教員採用試験突破を目指していました。
受からなかった要素はいろいろあると思いますが、当時のぼくに足りていなかったのが、目の前の生徒に心から寄り添う気持ち。
もちろん当時は全力で寄り添っていると思っていましたが、それは全部そう思っていたフリ。
だって自分の思い通りにならないと大きな声を出して、無駄に厳しく、生徒を追い込んでいたからです。
生徒のことより自分ことばかり考えていたんだと思います。
それでは本当の師弟関係は築けないし、信頼も生まれないし、生徒の可能性を決めつけて可能性の芽を潰していたと思う。
もっと承認することが必要だった。
承認するためには上部の言葉だけではなく、本当にその人のことを見て心からの感謝を伝えるべきだった。
いや、マジクソな指導者で本当ごめん。
教師と生徒は上司と部下ではないけど、年齢や経験値を超えた人と人が関わる以上、絶対に通じる部分がある内容だった。
それでもやっぱり俺は人材育成がやりたい
あの時の後悔があるからこそ、今ならどんな風に人を導けるだろうかと思います。
教員採用試験を受けなくなってから10年以上経ちますが、その間もずっと「教育」には未練がありました。
ただ、以前のように教師になって学校勤めをする気持ちは皆無です。
人に決められた時間や場所で働きたくはない。
じゃどうやって教育というジャンルに関わっていくのかをずっと考えていましたが、答えっぽいものが少しずつ見えてきました。
一対一のパーソナルコーチングや組織内でのキャリアコーチングとかやりたい。
人の可能性を高められる人になりたい。
影響力とビジョンと継続力についてもっと詳しく知りたい
人を導いていける存在であるためには、自分を高め続けていく必要があります。
そのために今の自分に必要そうなことは影響力、ビジョン、継続性。
次はこの3冊を読む。
毎日1ミリでもいいから成長を続ける。
ハイライト
たとえいいことであっても、これまでの行動パターンを変えることは、体が異常と完治して、「それを変えることは危険だ」と無意識に判断します。だから新しい行動はなかなか起こしにくい。
強みというのは、「才能×(知識+スキル)」で表現されます。
自分の強みを磨くことは、自分のものの見え方やこだわりが強くなることでもあります。自分が正しいと信じ、他者の意見に耳を傾けることができない危険をはらんでいます。