4冊目は永松茂久さんの「人は聞き方が9割」を読みました。
読む目的
ここ最近読んだ本でいろんなところで「傾聴力」という言葉が出てきて、今必要なキーワード的な感じがした。
自分は聞き方があまり良くないと思うので、もっと人の話をしっかり聞けるようになったら、もっと目の前の人を幸せにできると思った。
要約まとめ
会話がズレるのは、片方が言葉を理解するために聞き、もう片方が感情を受け止めてほしくて話すから。
言葉を理解するだけでなく、相手が何を思っているのかまで考える。
全ての人は一番最初に安心感を求めている。だから人に安心感を与えられる人になることが大事。安心感を与えるためには正しく聞く力が重要。
聞く力を磨くメリットはたくさんある。
- 語彙力が少なくて済む
- 聞くことは読書と同じ(インプット量が増える)
- 人の感情が読めるようになる
- 相手を不快にさせるリスクが減る
- 聞くことで自分の盲点が見えてくる(知らないことを知れる、人から学べる、人生の幅が広がる)
- 沈黙を恐れなくて済む
- 勝手に人の評価が上がる
など。
会話の主導権は聞く側にある。人を笑わせるようなトークをするより、人のトークでよく笑うようにする。相手はもっと話したくなる。話すことは本来気持ちのいいこと。もっと話したくなるようにする。
読んでよかったこと・感じたこと
人は本来話したい生き物であるという言葉が本質であるとするなら、話させ上手になるだけで希少価値の高い人間になれると思った。
聞く人がいるから話す人が引き立つ
多くの人が自分の言いたいことを言いたい、表現したい時代だからこそ、聞く力は自分の価値を高める重大な要素だと感じた。
「静かな人の戦略書」でも書かれていた、人の話をしっかり聞いた上で相手が求めている核心をつけたら相手を理解するだけでなく、信頼もしてもらいやすくなる。
さんまさんの聞く力のおかげで、ゲストはのびのびおもしろいトークができる的な内容はまさに納得だった。
野球のキャッチングと一緒
ピッチャーの投げたボールを、キャッチャーが大きな音を鳴らして捕るとピッチャーの気持ちが上がってもっといい球を投げたくなる。
これと一緒で、聞いた側が大きなリアクションで反応してあげるといい効果。
さらにキャッチャーは捕ったボールをどこに投げるか決められるので、グループでの会話も回しやすくなる。
ここは自分の得意分野なので、こういう感覚で話を聞いたらいいかも。自分がわかる言葉で例えを作れるの大事。
これを読んだ自分は今から何をするのか?
- 人の話を聞く機会を増やす
- 人が話している最中に「つまりこういうこと?」「じゃあこうしたら?」みたいなことを言わずに最後までじっくり聞く
- 聞いた話から相手が求めていることを見極めて、深みのある言葉を出す
3ヶ月後、自分は何をしているか?どう在りたいのか?
- 会話を通じて本当に相手が言いたいことに耳を傾けられている
- 何か困ったら話を聞いてもらいたいと思ってもらえるような人になる
- 持ちかけられた相談を親切に対応できるようにする
- 話を聞いたことをきっかけに新しい活動に繋げている
ハイライト
「人は誰しも自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である」「本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」「人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる」
会話においていかに菊川のリアクションが話す側に影響を及ぼしているのか
人は安心感をくれる人を好きになる
うなずきは、相手を肯定するための一番のアクション
初対面では、まず先に笑顔を出すことを心がけましょう。「笑顔の先出し」をすることで、あなたは相手の心理的主導権を手にすることができます。
会話をしている時の自分の表情を豊かにする
多くの人が聞くということに対して難しいというイメージを持っています。ということは、先に行動した人は貴重な人になります。魔法の傾聴はやったもの勝ちなのでです。
人は誰しも、なんらかの不安を抱えている。まずは相手に好かれようとたくさん話すことよりも、その不安をなくしていく方が先である
「生きとし生けるものはすべて幸せへと向かう」
中略
自分の心を明るい方向に導いてくれる人、自分のことを理解してくれる人、自分を温かく迎え入れてくれる人、自分の話をちゃんと受け止めながら聞いてくれる人のところに集まります。
正論を押し付けられると、いくら正しくても人は反発する
自分の価値観を言っていいのはただ一点だけ。
「ねえ、あなたはどう思う?」
と相手から聞かれた時のみです。
その時も、自分の価値観を強要することはやめましょう。
人生を作っているのは言葉である。
中略
身体は食べたもので作られる。心は聞いた言葉で作られる。そして未来は語った言葉で作られる
コメントを残す