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ポータブルバッテリーを夏の車内へ放置する方法と注意点

ポータブルバッテリーを車内に放置することは原則NGですが、どうしても車内に放置しなくてはいけないこともあるかと思います。

実際にぼくも

  • 道の駅や高速道路のSAで数十分の休憩
  • レストランなどで1時間ほど食事
  • 3時間ほどの野球観戦

など、これまでの車旅中に何度かやむを得ず車内にポータブルバッテリーを放置しました。

真夏以外にもすぐ暑くなる車内。

ポータブルバッテリーを放置しなくていいなら、しないことが一番なのですが、どうしても車内に放置したまま車を離れる際は、どんなことに注意すればいいのかをまとめました。

ポータブルバッテリーを持って車旅をしようと思っている人は、ぜひご一読ください。

ポータブル電源を車内に放置しなくてはいけない時の対策

やむを得ず車内にポータブル電源を放置したまま、車から離れる時は以下のような対策をするようにしています。

サンシェードを取り付ける

車内の温度上昇を少しでも抑える役割として、サンシェードやカーテンを利用することが重要となります。

参照元:JAF

JAFが行った実験では、サンシェードを取り付けなかった車内の最高温度が47度であるのに対して、サンシェードを取り付けた車は45度と2度ほど低くなりました。

45度ある時点で車内は相当暑くなっていますが、グラフを見る限り序盤の温度上昇を抑制する効果は見受けられるので、特に短時間の外出こそサンシェードは取り付けた方がよさそうです。

断熱材付き専用ケースに入れる

断熱材が入ったポータブル電源専用のケースを使うことも重要です。

ぼくが使っているJackeryは専用ケースがあったので、購入時に合わせて買いました。

専用ケースがない場合はソフトタイプのクーラーボックスでもOK。

保冷剤が入っていなくても、クーラーボックス内は車内の温度変化を受けにくいです。

専用ボックスではないので、購入時は自身が所有するポータブル電源のサイズをよくご確認ください。

後部座席に置く

運転席や助手席はフロントガラスから差し込む光で直射日光が当たったり、温度が高くなりやすいので、車内に放置する際は少しでも温度が上がりにくい場所を選んで後部座席へ置くようにしています。

窓を開ける

先ほども参照したJAFの実験では、窓を3cm開けた場合は車内の平均温度が5度以上下がっていました。サンシェードなどその他の対策と併用すれば更なる効果が期待できそうです。

我が家はハイエースの小窓に網戸を取り付けて、ここを開けて車を離れることが多いです。

下にスノコを敷く

ポータブル電源周りの空気の循環を良くしたり、車の床からの熱をダイレクトに伝えないためにスノコを敷いてその上にポータブル電源を置くようにしています。

カインズでちょうどいいサイズのものが売っていたので購入。

小型扇風機を回す

クリップ付きの小型扇風機を回して、車内の温度が少しでも下がるように努めています。

使っているのはKeyniceというメーカーのもので、フル充電しておけば最弱の風なら20時間、最強でも4〜5時間は稼働してくれます。

元々は車中泊用に人間の暑さ対策で買ったものですが、どうしても車内にポータブル電源を放置しなくてはいけない場合は扇風機を稼働させています。

番外編:ポータブルバッテリーを稼働させて車内を冷やす

これは実際に実践しているわけではありませんが、聞いたことがあるやり方として、ポータブル電源にポータブルエアコンなどの冷却機器を接続して稼働させて車内の温度を下げるやり方もあるそうです。

荒技ですが、アイドリングする必要なく車内のエアコンを効かせられるので、ポータブルバッテリーの保護だけでなく、車に戻って来た時の快適さもありそう。ただし電源が切れたらおしまいです。

ポータブル電源を車内に放置する可能性が高い人におすすめのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー

もしもこれからポータブル電源を買う人で、車内に放置すること多そうだなと感じる人は「リン酸鉄リチウムバッテリー」のものを選ぶというのもおすすめです。

従来のポータブルバッテリーの多くは「三元系リチウムイオンバッテリー」を採用しており、原料となるニッケル・コバルト・マンガンなどのレアメタルは220℃を超えると熱分解を起こしてしまい、劣化や異常発熱を起こすリスクがあります。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの原料である「リン酸鉄」は結合が非常に強く、約600℃まで熱分解を起こしません。つまりリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したポータブル電源は、従来製品より耐熱性が優れているといえます。

しかしバッテリーの安全性が高いのは明らかですが、ポータブルバッテリーそのものは40度以上の環境下に長時間晒されると劣化が早まるので、放置しする場合はなるべく短時間で、なるべく負担をかけない対策を講じるようにしましょう。

リン酸鉄リチウムイオンを搭載したJackery

ポータブルバッテリーを車内に放置する時のまとめ

ということで車内にはできるだけ放置をしないということは前提にしつつも、やむを得ずポータブルバッテリーを置いたまま車を離れる際は

  1. サンシェードを取り付けて
  2. 窓を数cm開け
  3. コードレス扇風機を回して
  4. 後部座席に
  5. スノコを敷いて
  6. 専用ケースかソフトクーラーボックスに入れて置く

ことで車内の温度をできるだけ下げて、ポータブルバッテリーへの負担をできるだけ下げるようにしています。

ポータブルバッテリーを持って車旅へ出かける場合はお試しください。