読書は人生を変える。
だけど、ただ読むだけでは変わらない。
目的を持って読み、読んで得たこと感じたことを日々の行動に落とし込んでこそ、初めて意味がある。
読書の目的、内容、学びなどをすぐに見返すことができるように、ブログで読書メモを残すことにしました。
読む目的
今年は1年間で本を100冊以上読もうと決めました。
その為にはそれなりに時間が必要になるので、時間管理術をもう一度見直して、無駄な時間の使い方をしないようにするために読みました。
要点まとめ
そもそもマルチタスクなんてものは存在しない。マルチタスクをしているように見せて、タスクスイッチをしているだけで、それはとても効率が悪い。
人間は一度に一つのことしかできないし、多数の用事を能率よくこなすには一度に一つのことに集中するしかない。
シングルタスクは時間を有効活用し、生産性を上げ、対人関係を改善する。
目の前の対応をしないことは、相手にとって失礼。
会議中にメール処理をするなどのタスクスイッチは、能率的ではなく自制心の欠如。心ここに在らずなので、ふいに質問された時に、聞かれたことに答えられず社内での評価を下げることにもつながるし、メールを送る相手にも心がこもっておらず失礼。
マルチタスクで忙しそうにすることが目的ではない、成果を上げることが本来の目的であるはず。
読んでよかったこと・感じたこと
1年の始まりにこの本を読んでよかったと思いました。
読むのは2度目ですが、忘れていた部分や2回目ならではの気づきもあり新鮮。
自分のためになる行動を積み上げたいという強い思いがあるからこそ、アレコレ手を出すのではなく目の前のことを淡々とやっていこうと思った。
うまくいかない時ほどマルチタスク(タスクスイッチ)をしている
自分の行動を振り返ると、やるべきことが多すぎて困っている時ほどタスクスイッチをしている。
目の前のことに集中できていないから質も上がらないし、結局どれも片付けるのに時間と労力が必要になってしまう。
目の前のことを終わらせる、時間を決めて行う、時間内で終わらない時もダラダラ続けず切り替えることで確実に進展させ、終わりに近づけていく。
忙しいことをステータスにしたくない
前から「忙しいアピール」や「寝ていないアピール」は仕事ができない人であることを自分でバラしているようなものだと思っていたけど、そんな感じのことが書いてあってやっぱりなと思った。
自己管理ができない人に仕事がデキル人がいるとは思えない。もっとヒマになるようにする。
自分は今から何をするのか?
- やりたいことをやるための具体的なタスクを明確にする
- タスクを毎日見直す
- タスクに沿って毎日行動する
3ヶ月後、自分はどうなっていたいのか?
- やるべきことが常に明確で片付いている
- 抱えている仕事を向こう3ヶ月くらいストックしておきたい
- ウダウダ悩むことなく即断即決できる
ハイライトした部分
「多忙」であることと「自分は重要な人間である」という認識には、強い相関関係がある。過労と睡眠不足を嘆いてみせることで、自分が必死やっていることを証明したいのだ。 ローラ・バンダーカム
いつだって選択肢は二つだ。1つのことをうまくやるか、複数のことをヘタにやるかだ。
スタンフォード大学の神経科学者エヤル・オフィル博士は「人間はじつのところマルチタスクなどしていない。タスク・スイッチングをしているだけだ。タスクからタスクへとすばやく切り替えているだけである」と説明している。
中略
マサチューセッツ工科大学のアール・ミラー博士はこう述べている。「なにかをしているときに、べつのこと(タスク)に集中することはできない。なぜなら2つのタスクの間で『干渉』を生じるからだ。人にはマルチタスクをこなすことなどできない。『できる』という人がいるとしたら、それは単なる勘違いだ、脳は勘違いするのが得意である。
中略
ミシガン大学のデヴィッド・マイヤー博士は、次のように明言している。「たいがい、脳は複雑な2つのタスクを同時に処理することができない。ただ、その2つのタスクが脳の同じ部位を使わないときは例外となる」マルチタスクとは、2つ以上の活動を同時に行おうとした結果、少なくとも1つの活動に十分な注意を向けられなくなることを意味する。とはいえ、意識的な努力を必要としない活動は、メインの作業と同時に行うことができる。
マルチタスクを試みると、次の3つのものが犠牲を強いられるのだ。
- 生活の質
- 対人関係
- あなたにとって大切なことの全て
飽きもせず同じことを繰り返し不安に思うのは、大いなる時間の無駄遣いにほかならない。
発言を疑われても、行動で示せば必ず信じてもらえる。
思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローも「勤勉であるだけでは足りない。それではアリと同じだ。なんのためにせっせと働くのかが問題なのだ」と述べている。
どうでもいいようなことに私生活の多くの時間を割いてしまうと、生きがいを感じにくくなるし、人生に充実感を覚えられなくなる。