SNSをやめたことで、なんか長い夢から覚めたような感覚を覚えました。
やめてからの日々は、1日1日がとても長く感じます。
毎日の物事に対して「時間が足りない」と感じることが減ったため、やるべきタスクが片付き、日々の生活もさらに充実。
SNSを離れた最近の生活を抽象的に書くと「人間らしく生きていられる」と言えます。
「人間らしく生きる」ということを記事の中で掘り下げていこうと思います。
SNS疲れをしている人、時間がないと日常的に感じる人などは参考になるかもしれません。
SNSをやめようと思った理由
「人間らしく生きていられる」と感じることの理由の一つに、自炊を含めた家事への感覚の変化が挙げられます。
家のことをやるための
- 時間がない
- やる気がない
- 元気(体力)がない
という言い訳を削除できたからです。
その中でも特に大きいのは、時間の問題です。
日常で無駄に費やしていた時間を取り戻したことで、あらゆるタスクを片付けることができ、今までになかった余白の時間が生まれます。
その余白の時間は、充実した生活を送るのための時間になりました。
SNSを抜きにしても、本来であれば自分や家族の幸せのために働いているはずなのに、遅くまで働いて疲れて帰る人が多いと思います。
このような世の中の仕組みや、人々の生活形態には何年も前から疑問を持っており、自分はそういう生き方をしたくないと思っていました。
「一体、何のために生きているのだろう?果たして幸せなのか?」と感じるからです。
例えば食事。
忙しすぎて自炊の時間や元気がないことはともかく、食べる時間がないというのは、あまりに問題が多いと感じます。
会社のせい、誰のせいではなく、そもそもそういったことが世の中の普通になっていることで、幸せから離れていってしまう気がするからです。
ただでさえ、忙しい世の中を生きている我々が
SNSに時間を割いている余裕はあるのだろうか?
SNSをやり続けた先に明るい未来はあるのか?
そのような疑問を感じたことから、自分自身はSNSと距離をとるようになりました。
本当の豊かさとは、インターネット上でスクロールしたページの先にはなく、目の前の日常生活を一生懸命積み重ねた先にあると思うからです。
SNSを使うべき理由は、ほぼない
「SNSにはメリットもある」
これはもっともな意見だし、その通りだと思います。
しかしぼくは、SNSのメリットはデメリットによってほぼなくなると思っています。
SNSを使うメリット
これは一つだけで、「離れている人と繋がれること」です。
それによって
- 家族や友達同士で近況をシェアできる
- 好きな有名人や芸能人とも交流できる
- LIVEを見たり
- イベント情報を知ったり
- 企画に応募したり等
- タイムリーに情報を得られる
SNSがなかった時代より、身近になったことがあります。
ちなみに「情報収集ができる」は個人的にメリットとは思えません。
SNSで出ている情報は、情報を楽して得たいと思っている人に向けての上っ面なものが多いと感じるからです。
もちろんSNS上の情報全てが無駄とは言いませんが、情報収集を目的にするなら他の手段でもいいはずだと思います。
SNSを使うデメリット
SNSに限らずですが、メリットがあれば当然デメリットもあります。
- 自分の時間を使いすぎる
- 気づいたら何時間もスマホを触っている
- その割に見終わった後に満足感や充実度が足りない
- 時間を費やしただけの成果もほぼない
- 日常生活が余計忙しくなる
- SNSの中の世界が常識になりつつある
- 液晶越し見えるのは綺麗に切り取られたカケラであることを忘れている
- よく見えるように工夫されて作り込まれている
- それなのに人と比べて羨んだり
- 嫉妬したり
- 落ち込んだり
- 見栄の張り合いをしたりする
- 直接人と会った時のリアクションやコミュニケーションに問題が出る
- SNSで見ているので近況を深く聞いたり話したりしない
- 何を話していいかわからない
- 人に伝える力が衰える
- 人の話を聞く力も衰える
- 会っているのにずっとスマホ触っている
という感じで、メリットもあるけど、その分のデメリットがありすぎて、よほど自分を上手にコントロールできる人でないと、限りある人生の時間を無駄にすると思ったので、自分には使う理由がほぼないと考えました。
メリットで挙げた3つの項目をカバーするには
- 友人や家族の近況:LINEしたり電話したりすれば解決
- 好きな有名人との交流:公式HPをチェック
- タイムリーな情報を得られる:公式HPをチェック
でいいと思います。
有名人はともかくとして、「ふとした時に電話したりLINEしたい人」が本来は友達であり、フォローしたい人であるべきだと思うので、今後は無理に人と繋がろうとしなくていいかなと考えています。
速報性の高い時事的なニュースについても、そこまで速報を追いかけなくてはいけないことの方が少ないし、緊急性のある速報は黙っていても入ってきます。
薄っぺらく中身のない速報ページに飛びつくより、じっくり吟味されて書かれた翌日のコラムの方が信憑性も高く正確な情報を得られると思っています。
「SNSをやっていないと得られる情報が減る」「情弱な人は人生で損する」という意見もあり、まさにその通りだと思いますが、得た情報によって自分が行動しないことには変わらないので、膨大な情報に触れ続けるより、自分にとって必要な情報を見極めて、選んで、調べて主体的に学んでいく道を、ぼくは選ぼうと思います。
SNSをやめた変化
SNSをやめたことで「時間的余裕を得たこと」が1番のメリットで、それが「人間らしく生きていられる」と感じる理由でもあると思います。
「人間らしく生きる」を自分なりに掘り下げていくと、
- 朝日が登ったら起き始め
- 3食を中心に活動し
- 仕事も含めた日常に活力があり
- 毎日に余力と余白と余暇があり
- 運動をしようと思わなくてもそれなりに体を動かしていて
- 日が沈む頃には適度な疲れを感じ
- ちゃんとお腹が減って
- ちゃんと眠たくなる
暮らしのことです。
忙しくてご飯が作れない、ちゃんと食べられない、寝るのが夜遅くなってしまうという現代のあるあるな暮らしから、できるだけ距離を取った生き方。
そのために必要なことが、不要な物事をやめて時間を取り戻すことであり、真っ先に削るべきものがSNSであると考えました。
今はかなり時間に余裕があるので、仕事に落ち着いて取り掛かれて、その結果前より早く終わらせられるようにもなりました。
仕事が片付いているので、日常も必然的に落ち着きます。
- 食事をゆっくり摂れる
- 食前にお茶を淹れたり
- 食後にコーヒーを淹れたりしてゆっくりできる
- 食事の準備や片付けまでやっても余裕
「こいつ、メシのことしか言わねーな」と思われるかもしれませんが、毎日落ち着いて食事の時間が確保できるので体調も崩しにくくなりました。
また変な時間にお腹が空いて間食をしたりせず、きちんとお腹が空くことも健康的。
現代人は慢性的に食べすぎているため、お腹が鳴るということが減っているとも言われています。
肌が荒れたり胃がもたれたり食べ過ぎで体型が著しく乱れたりもしません。
食こそ生きる基本だと言えます。
そして生きる基本が整ってきたからこそ、生産的な活動につながっているし、生まれたお金や時間を本当に自分のためになる物事へ使って日常を全力で楽しむ活力もあります。
楽しんでいる様子をSNSにあげようという発想もないので、今は行動のほぼ全てが自分か自分の身の回りの人たちのことだと言えます。
まとめ
散々書いてきましたが、SNSを楽しんでやっている人たちのことを否定したいわけではありません。
ただ、あまりに忙しい時間を生きている中で「自分にとって本当に必要なことは何か?」を考え、本当に自分のためになることをやれる時間を考えるきっかけになればと思い書きました。
ぼくはSNSをやめたこの約一ヶ月で、スマホを触る時間が減った代わりにKindleに触れる時間が増え、月間6冊の本を読むことができました。
もちろん本を読んだだけでは人生は変わりませんが、SNSに費やしていた時間が、何らかの学びに変わったことは素直に嬉しいですし、見直してよかったと思います。
これからも自分のためになることに、積極的に時間を使って人間らしい生活を続けていきます。
人生に何らかの変化をつけたいと思っている人は、SNS断ちをやってみるといいかもしれません。